前回は 【フリーランス】国民健康保険 国民年金 の話をしましたね。今日のお題は「経費」です。
そもそも経費とは?
まず初めに。初歩的なお話になってしまうのでそんなの知ってるよって人は飛ばしてください。
経費というと勘違いをしている人がよくいます。
フリーランスって好き勝手に経費にできるんですよね?
色々タダになって良いですよね
いやいや、なんでも経費に出来るわけではないよ!
それにタダになるわけでもないんだよ
「経費で落とす」ってよく聞きますけど、そういう意味ではないのですか?
確かにお金がかからないというイメージはあるよね
少し解説しようか
「フリーランスって経費にできてタダになっていいよねー」って言う人です。
これは、「会社員」の感覚としてはある意味正しいです。
会社員がいう経費は、使用したお金を、会社が経営に必要なお金として認めて、会社が出費してくれたのです。お金を使った会社員自身のお財布からは出費がないので、タダのように見えますよね。
一方でフリーランスはというと、経費として使用したお金は、個人事業主として仕事に必要なお金として、売上金の中から出費します。
つまり、普通にお金使います。
フリーランスが経費計上したとしても、国が税金で負担してくれる訳ではありません。そう思っている人が一定数いるようなので、釘を刺しておきます。あくまで自分が稼いだお金からの出費になる訳ですね。
とはいえ、経費は売上金の中から出費し、課税所得を減らす効果があるので、節税に大変役に立つわけです。
経費になるもの
経費はどれ?
じゃあ何でも経費にすればいいじゃん?と思いますが、そういうわけには行きません。何を経費にしていいかって迷ってしまいますよね。
では、いくつか具体例で考えてみましょう。
経費はどれ?
- 打ち合わせに行くための交通費
- 会社員からフリーランスになるので、新しい名刺を発注
- オンラインプログラミング学習講座の会費
- 家の光熱費
- 仕事による身体疲労療養のためのマッサージ費
- 飲み会の費用
答え合わせ
まず前提として、身も蓋もないことを言いますが、これが経費にできます!とルールで決まっているものはありません。ただ、定義として決まっているのは、その出費は仕事と関係があるのかどうか、これに尽きます。
ということで一つ一つ見ていきましょう。
- 打ち合わせに行くための交通費
【OK】仕事にしっかり関係しています。ただし、仕事に関係なく回り道などしたらいけません。 - 会社員からフリーランスになるので、新しい名刺を発注
【OK】仕事に関係ある名刺なら、もちろん経費になります。 - オンラインプログラミング学習講座の会費
【OK】一見迷いそうですが、仕事の質の向上の為など、仕事と関連付けられる業種であれば問題なし。 - 家の光熱費
【OK】仕事の何割を家で行ったか、申告者のさじ加減で決まります。基本的に100%はダメです。寝ずにずっと働き続けるわけではありませんしね。家事按分という割合方法で考えます。 - 仕事による身体疲労療養のためのマッサージ費
【NG】えっ、これダメなの?と感じる人もいるかもしれません。マッサージがOKとなるには、例えば医師からの指示による治療目的であれば大丈夫。取引先と何かしらの関係がある接待目的でのマッサージであれば、接待交際費に当てることができます。 - 飲み会の費用
【場合によってはOK】飲み会にいた相手が仕事関係の人であれば経費になります。仕事の関係のない友人と飲みに行くのは経費になりません。
別の記事 【送料計算機】この封筒はいくらの切手? にも書きましたが、契約先に書類を郵送する送料はもちろん経費になります。
まとめ
少しでも仕事に関わったものに囲まれる日々を送ることが、経費として色々と申請ができますね。独立したときには、これを意識して生活をすれば少しでもオトクな日々が過ごせそうです。
筆者は下記の書籍を参考にこの話を構成しています。フリーランスになるにあたって非常に参考になりました。漫画調のまま図解も交えて解説されており、非常におすすめです。