さて、前回は【フリーランス】課税所得の境目ボーダーを少し超えても損はしないの話をしましたね。今回の個人事業主になろうの主題は、保険と年金です。
健康保険
フリーランスになると、保険も含めて全て(というと大げさですが)自分でやらなければいけません。
独立の第一歩として、まず、第一に国民健康保険に加入!いわゆる国保ですね。
会社員の時点では社会保険に入っているわけですが、会社員ではなくなるので自分で加入しなければなりません。
筆者が所属していた某株式会社は、会社員として働いている時でも、国民健康保険に入らされました。つまり、見た目上給料が多めに見えるようなロジックが組まれていました。。。
社会保険
普通の会社員であれば「社会保険」に入っています。つまり、これは退社しフリーランスになる際、基本的には「国民健康保険」に切り替える必要があります。
年金
年金って払わなければダメなの?
「国に年金払うくらいなら、自分で貯金をしたほうが返ってくるお金が多いから払わない」なんて言っている人をよくみます。しかし、払わないことで罰則こそないものの、年金を払わないのは違法です。国民年金法で義務付けられています。
年々少なくなる年金ですが、リターンを見込めないのは分かりつつも払わなくてはいけません。
フリーランスが普通の会社員と違うのはこの国民年金も大きいです。年金というのは大枠なので、ここで、少し細かく2種類にわけて説明します。
国民年金と厚生年金
- 国民年金
- 日本国民全員が支払うべき年金です。そして、フリーランスになっても、もちろん払います。
- 厚生年金
- 会社員の時に会社と半分ずつして払っていた年金です。フリーランスになったらこれがなくなります。
- 会社員の時に会社と半分ずつして払っていた年金です。フリーランスになったらこれがなくなります。
厚生年金はフリーランスになったら払わなくていいってことですか?
そうだね、会社員時代の「社会保険」の中に含まれているものだよ
じゃあ、フリーランスのほうがオトクになるってことですね!!
いやいや、確かに払うお金はその分少ないよ。
しかし、単純にそういう話でもないんだ
以上を踏まえて「あれ?フリーランスのほうが払わなきゃいけない年金が少ないの?ラッキー!」と思ってはいけません。
払う分が少ないということは、それだけ返ってくるお金が少なくなるということ。つまり、会社員だった時は自分に返ってくるお金の分を、会社が半分負担してくれていたわけですね。
そういう点では会社員は恵まれています。フリーランスになってもこの積立部分を少なくしたくない人は、国民年金基金などを利用する人がいます。
老齢基礎年金に上乗せする第一号被保険者のための公的な年金制度
年金額の差を解消するための自営業者などの上乗せ年金を求める強い声があり、国会審議などを経て、厚生年金などに相当する国民年金基金制度が平成3年5月に創設されました。
国民年金基金制度とは?
これにより、自営業などの方々の公的な年金は「二階建て」になりました。
まとめ
この国民年金基金は、税金の控除対象になるので節税にもひと役買ってくれます。長くなるので、控除関係については、またこの先触れていきたいと思います。
筆者は下記の書籍を参考にこの話を構成しています。これはフリーランスになるにあたって非常に参考になりました。漫画調で簡潔に書かれています。しかし、図解も交えて細かく解説されており、非常におすすめです。